|
親子の読書日記。子どもが読んだ絵本と児童書。小説はちょっと浮き世離れした系や人情話が好き。
|
||||
|
映画は見てません。
宮部みゆきはいろんな人からすすめられるんですが、推理小説に興味が薄いのと、あの本のボリュームに圧倒されて、今まで手が出ずにいました。 最初に手に取る本としちゃ失敗だったかもしれない。パラ見だと時代物の方が良さそうかも。 小器用にまとめた冒険ファンタジー、という印象です。 主人公が冒険の旅に出るまではやや退屈でした。ミツルの異様に相手を見下した態度がトゲのように心にひっかかって、それだけで読み進めた感じです。あとは分厚い割に一気に読めました。
ワタルとミツルが惹かれ合う理由が今ひとつ薄いと感じます。カッちゃんや宮原君との関係の自然さに比して、不自然な二人がどうしてそうなるのか。ミツルがワタルを助けてしまう理由も、その後二人にあるはずの感情の動きも、ミツルのキャラクター自体の描き方も、もっと物語に食い込んでいいと思う。最後に、転校したというミツルをなぜワタルが追わないんだろう、とも思いました。二人が直接対峙したり協力したりするシーンも、もっとあればよかったのに。
ファンタジー世界はありきたりで―――RPGゲームが下敷きという設定なので当然なのですが―――冒険の筋書きもあまりわくわくドキドキするものはありませんでした。ご都合主義をそうと見せないように上手にカバーしている、という印象でした。 リアリティがあって心に残ったのはワタルの家族の有り様と両親の離婚へのゴタゴタの辺り。 異世界の大人たちがワタルに告げる、啓示のような教訓のような、はたまたキーワードのような言葉の数々は、それ自体としては人生の真実の側面をうまくついていると思いました。 自分の読後感は『シーオグの祈り』の半分くらいかな。 * コメント *
http://kumanoko3.blog56.fc2.com/tb.php/83-4911f7a4 * トラックバック *
|
||||