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感想をひたすら書いてみる。親子の読書記録。
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今さらですが、面白かったです。
文庫本としては分厚く、630ページもあるのですが、一気読みしてしまいました。途中で止められませんでした。 私はミステリーには興味がない方で、ほとんど読みません。 話題になっていても、ミステリーというだけで何となく手にとらずにいてしまいます。 もったいなかったかも知れない。 これ、続編いっぱい出てるんですよね。ふふふ… 戦後の復興期という時代設定で、擬古文調というか何と言うのか、文体に慣れるのに少々時間がかかります。 ようやく慣れた頃に、心理学から物理学まで駆使して主人公もろ共に読者をペテンにかける京極堂の語りに、ついつい引き込まれてしまうという案配です。 てか、量子力学を持ってくるあたりが、ずるいなあ。境界を曖昧にする仕掛けがこれでもかの勢いで畳み掛けてくる。 さらに主人公の関口先生が絶妙です。語り手である関口先生が一番、揺れて曖昧模糊としている。読者の視点も揺れ動かずにはいられません。 京極堂を始めとする特異な登場人物たちもそれぞれに魅力的です。 私はホラーやスプラッタ系も苦手なので、それも腰が引けていた理由の一つなんですが、どうしてどうして。 おぞましさ、忌わしさというよりもむしろ、人間のさがの悲しみに満ちたお話でした。「うぶめ」も、ちっとも怖くありませんでしたし。
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