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親子の読書日記。子どもが読んだ絵本と児童書。小説はちょっと浮き世離れした系や人情話が好き。
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タイムスリップものの冒険ファンタジーです。
十九世紀アイルランドを襲った大飢饉の最中、出会った家族を守る為に勇気と知恵を振り絞って生き抜こうとする薄幸の少年の成長。頭を上げ、懸命に生きる彼らの姿に心打たれます。 ファンタジーだから妖精とか出てくるのかと思いきや、出てくるのは小鬼、それも一瞬け。冒頭から陰々滅々た空気の中、主人公が辿り着くのは墓場。原題はずばり「THE GRAVE」=墓、でした。 しかし読み進むにつれて物語にひきこまれました。 ラストは切なさを残した大団円。多少都合良すぎる気もしますが、主人公のそれまでの境遇や勇敢に挑んだ冒険の数々を思えば、この位で丁度いいんじゃないかという訳者後書きに私も賛成です。
主人公の淡々とした独白で語られる半生は、徐々に衝撃的な事実を明らかにしていきます。
人物の感情の動きや人間関係の変化が、繊細なタッチで描かれているのですが、そうして語られる日常の細やかな感情、言ってしまえば些末な事件の積み重ねと、背景として明かされる衝撃の事実の重さとのギャップに、脳天に鉄槌を食らったようにふらふらになりました。 どうしようもない、抗うことのできない運命に苦しみあがきつつも、どこか諦観してしまっている。彼らの生き様は切なくて愛おしいです。
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